父は土。

タイトルのとおり、父(夫)が土のようで、ややメンタル弱めな一家のお話です。

土が土になるまで。

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我が家の大黒柱である土は、ややメンタル弱めです。

 

わかりやすく言いますと、松岡修三さんの対極という感じでしょうか。

土は社会に出て働き始めてから、その瞳から輝きが消えはじめました。

 

世の中には本当に寝る暇もなく働いている方もいらっしゃいますので

あくまで個人の意見なのですが、

 

土もわりと長時間アリのごとく働いており、

最近は少し人並みに近づいてきていますが、

朝9時出勤で、夜中の0時、1時に「ただいまー」、徹夜もZARAでした。

 

あと、急な長期出張。(我が家は試される北の大地在住)

 

「お前、明後日から3ヶ月横浜な。」

 

というぶっ飛びカードを

まるで麩菓子かのごとく軽くぶっこまれます。

 


そんな生活を10年近く続けていると、少しずつ痛んでいくのでしょう。

 


その昔、若き頃はチワワのようにつぶらだった土の瞳から輝きが消え

 

地黒ながらも照りを放っていた顔色は、だんだんと褪せ、灰化していき、

 

そうしているうちに、ある日わたしは思ったのです。


「なんだか、わたしの夫は土のようだ。」


そして土にこう言いました。

 

「なんかさ、土に似てるよね。てか土だよね。」

 

それに対して、土は言いました。

 

「それってさ、ええ土の方?」

 

要は、野菜や花飢えに適した栄養たっぷりの「ええ(良き)土」なのか。という問い。

 

土のこういうところ、嫌いじゃない。

 

あぁ。あんたはええ土だよ。

 

土の瞳に少しでも輝きが戻るよう、なるべく毎日楽しく暮らしたいと思います。